メロ
私達はいつも競っていた。
どちらがLに最も近付き、先にLに認められるか競っていた。
ハウスにいた時の私達は、Lを求めて確かに同じ道を歩いていた。
Lとメロと私。
メロと私の前にはLがいて、メロと私の間にLがいた。
Lの話をする時。ハウスを訪れたLを迎える時。
Lを共有するその時間だけは、メロと私の間に穏やかな空間が出来た。
しかし、今
私達の知るLはいなくなり、「L」という名だけが残った。
私とメロのどちらかにのみ許された筈のそのポジション。
私達のどちらでもない者がそこにいる。
それは最早私達の求めていた「L」ではないのだと、メロも私も理解している。
あの日――Lの死を聞かされた日。
メロはLになることをやめた。
違う道を歩み始めた。
だが、行き着く先は同じだ。
『キラ』
メロもキラを追っている。
「L」に就く為ではなく、Lの為ではなく、何よりも自分の為に。
私に勝つ為。そして、私達の間にあった存在を奪ったキラへの復讐の為。
私も、同じ。
もし二代目Lがキラならば
Lが生涯に渡り築いたコネクションも資産も我が物顔で消費しLの名を汚し続けることをこれ以上許すものか。
許せる、ものか。
――――――5年振りに再会した私達は、道は違えど今も競っている。
Lではなく、キラを追って。
Lieber Mello.
Sind Sie gleiche Gefuhle?
Wenn Kira hinunter geklopft wird, fuhle ich, das ich L bei letztem treffen kann.
(親愛なるメロ。
貴方も、同じですか?
私はキラを倒したその先で、漸くLに会える気がするのです)