* 地震 *
「わ、……」
「地震ですね」
「……」
「……」
「……ちょっと大きかったね」
「震度4くらいでしょうか」
「やっぱり地震が一番怖いね」
「昔から日本では地震雷火事親父と言いますしね」
「……Lがそれ言うと、なんか普通っぽくて変」
「そうですか?」
「うん」
* 雷 *
「(ぅー)……」
「……、大丈夫?ですか」
「だ、だイじょウぶっ」
「……ダメそうですね」
「こ、こわい……」
「ここにいれば安全ですよ、」
「う、うん」
「そんなに怖ければ私に抱きついてていいですよ?」
「……それはいいから電気消してもいい?」
「大胆ですね」
「そういう意味じゃないのー」
* 火事 *
「見てL、また放火事件だって」
「ああ、これで連続42件のあれですね」
「……火って全部燃やしちゃうよね、大切なもの全部。……怖いね」
「そうですね」
「こんなことする犯人、早く捕まればいいのに」
「大丈夫、明日までに逮捕されますよ」
「L、もしかして」
「はい。ちょうど手が空きましたし……私も火事は嫌いですしね」
* 親父 *
「父はね、知性があって礼儀正しい、しゃんとした人が好きなの。あ、父が認める男性って意味でね」
「? はい」
「それで訊いてみたの。“知性はあるけど猫背で椅子の上にしゃがんで座る人はどうでしょう?”って」
「……答えは何と?」
「俺が首根っこ掴んで背骨伸ばしてやるって」
「……それは怖いお父上です」
「冗談よ?」
* 大山風 *
「“地震雷火事親父”の「親父」は、元は「大山風(おおやまじ)」なんですよね」
「え? “おおやまじ”?」
「台風のことです。地震雷火事ときて、最後に親父というのは浮いている気がしませんか?」
「そういえばそうだよね、“親父”は天災じゃないし」
「語呂が悪いこともあり、語源「大山風」が転じて「親父」になったんですよ。面白いですね」
「へー」
「でもまあ、親父も怖いです……」
「あ、うちのお父さんのことだ」
日常系会話文。
BB事件読んでたら、Lは火を嫌いそうだなと思った。