Lの両肩に被さるように抱きついた。
「……どうしました?」
何かの資料に目を通しながらLが訊く。
「最近Lの背中ばかり見てる」
一緒にいる時に背中ばかり見せられるのは、やっぱり寂しい。
長い間我慢してたつもりだけど、もう限界かなって思って抱きついた。
――なのに
「そうですか?」
Lは振り向かずに言う。気付いてもいなかったのだろうか。
私が求めている程、Lは私を求めていないのか。
そう思ったら、苦しくなった。
嫉妬みたいな、胸の苦しさ。
「私は……此処に必要?」
そんな言葉を口が勝手に紡ぎ出していた。
縋るみたいに訊いてしまう。
不安だから。
Lの言葉でちゃんと聞きたい。
「必要です」
Lがやっと振り向いて、真っ直ぐ私を見つめてくれた。
「……本当に?」
もっと言って。
もっとたくさん。想いを。
聞きたくて、疑うように問い返す。
「が好きです。傍にいて欲しいんです」
Lが立ち上がって、私の体を抱き寄せてその手にぎゅうっと力を込めた。
「すみません。の優しさに甘えすぎていました」
柔らかに、けれど真摯に謝るLが何だか可愛くて、
「……いいよ」
ふわりと微笑んで許せてしまう。
Lがこういう時、ちゃんと欲しい言葉をくれることがとても嬉しい。
時々でいい。
あなたが振り返ってくれれば嬉しいから。
「」
呼んでくれれば嬉しいから。
Lがそっと耳元で囁いた。
「今夜はずっと、背中を見せません。付き合ってくれますか?」
囁きの後、耳から顔を離して悪戯っぽく笑ったLに
「ばか」
思わず零れた笑みを隠しもせずに頷いた。