キスがしたい―――
隣で眠るLの温度が気持ちよくて、不意にその唇を啄ばみたいと思った。
そっと顔を近付けていく。
重ねると唇の柔らかさが伝わってきた。
一度だけ軽く挟むように啄ばんでから、離す。
どうしてだろう、これだけで凄く満たされた気がした。
Lが薄らと目を開ける。
「どうしたんですか?」
キスに気付いていたらしい。
いつも私からすることは殆ど無いから気恥ずかしい。
「キス、したくなって」
小さな声で答えると、Lは「ああ」と納得したように頷いた。
そういう気分になるとき、ありますよねぇ。
のんびりと呟くLの手が髪を梳き、
今度は唇が近付くのを、目を閉じて待った。
冷たいキスと対。あったかいキス。