1.何度も出逢ったその感情は多分
2.心の葛藤に打ち勝てない
3.決して弱いわけではない
4.求めても掴めないもの
5.同情と友情と愛情と
6.眠れない夜と覚醒する朝
7.秘めた思いは誰にも負けない
8.無くしたものを探しに
9.裁かれない罪
10.忘却の片隅
11.去り逝く思念
12.恰好の餌食を捕まえに
13.迫られる返答
「取引をしよう」
もう失いたくないだろう?
黒曜の瞳が覗き込んだ。
「お前を差し出せばあの三人を解放しよう」
現実は途轍もなく惨酷なものだと
解っていたのにまた突きつけられる。
「さあ」
赤の地に臥す私を見下ろし揺るがぬ優位で蜘蛛が言う。
「Yesか、Noか」
現実は途轍もなく―――
14.憎さだけが後に残る
15.何事も適度が一番
16.崩れ去った心の要塞
17.神というやつの粋な計らい
「俺達の性別が違うのは必然だったかもな」
「……どういう意味だ」
「男と女でなきゃ子供は出来ない。クルタの血が完全に絶えないように神サマが考えてくれたんじゃないか?」
「馬鹿なことを」
クラピカは薄く笑って吐き捨てた。
「相手がお前である必要など無い。略奪者の血など要らなかった」
「相手は大勢いるって? あの運転手をしていた男か? それともあの少年達のどっちかかな」
「彼らはそんなんじゃない」
「どうでもいいことだ。どうせお前は此処にいるのだから」
背後から腕が回ってきてきつくクラピカを捕らえる。
クロロの手はその儘素肌の腹を撫でた。
「その胎の子。殺すなよ」
「何故」
「――愛してるから」
クラピカの目元にキスを贈りながらクロロが言う。
(愛してるから?)
誰を?
この男が一体誰を愛するというのか。
愛などという言葉はこの男の口から出た時点で意味を失うというのに。
男の乾いた唇を受けながらクラピカは思った。
18.この世界に堕落した天使の最後を見届けよ
19.いざという時、働かない機能
20.されど憎むべき相手はここには居らず
詩的な題名20
配布元 2M 様