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「妙な連中?」
  レノとルードの報告にルーファウスは眉を寄せた。
  北の大空洞へ“調査”に行かせたツォンとイリーナが戻って来ない。
  彼らが大空洞で何者かに襲われたことを聞き、これまで幾つもの事態に早急に対処してきた慧眼の青年の 持つ勘が鋭く働いた。
  その妙な連中とやらは野放しに出来ない、と。
  モンスター蔓延る大空洞にいたというならまず一般人では有り得ないし、ツォンとイリーナを容易に負傷させたとなると かなりの力の持ち主だ。
  彼らの最後の通信から、その三人の男が銀髪だということも判明している。
(ジェノバ―――)
  連中の正体に思い当たり、ルーファウスはすぐに思案する。
「餅は餅屋、か」
  以前何かの本で目にしたウータイの諺が頭に浮かんだ。
  意味は“物事にはそれぞれ専門家がいるので任せるのが良いということ”。
  戦闘に長けた人外には人外を。
  扱いづらい連中には扱いづらい男を。
  自称元ソルジャーでも実力だけは確かだ。
  尤も、腕が落ちていなければの話だが。
「は? 餅?」
  意味が分からず首を傾げるレノに向け微かに口端を上げると、ルーファウスは言った。
「奴らがジェノバの首を追って来たら……」
  二年前随分と手を焼かせてくれた金髪の男は、今は運び屋をやっているらしい。
  妙な懐かしささえ覚えながら、神羅無き後も健在の二人のタークスに指示を出す。
「クラウドという男が持っている。奴らにはそう伝えろ。それから電話をしてくれ。“運び屋”に仕事の依頼だ」
  レノとルードが驚いたように目を見開いて、それから幾分楽しそうに「了解」と頷くのをルーファウスは 興味深げに一瞥した。
  彼らは彼らで、この妙な因縁を楽しんでいるようだ。
  ―――連中に襲われたら奴はどんな顔をするだろうか。
  依頼を聞いたら何と言うだろう?
  “俺の仕事は荷物の配達だ”?
(さて、どうやって説得しようか)
  久し振りに楽しめる予感を感じて、ルーファウスは嫣然と微笑んだ。