友達の話





   ♪〜♪〜〜


「お、電話だ」

   ポチッ

「もしもし」

「もしもし京子? どしたのー?」

「ねー聞いて! この間大学の入学式だったんだけど」

「うん、ああ、どうだった? 入学式」

「あのねあのねっ、今年の新入生代表、二人だったの」

「え、二人? そんなことあるんだ。二人とも同じ点数だったってこと?」

「それがね、二人とも全教科満点てウワサがあるんだよー」

「げ、マジ!? ……東大でトップでしかも満点て、どんだけ」

「すっごいよね!」

「いや東大入ったあんたも凄いよ」

「ありがと〜。それでね、その二人のうちの一人がすっごくかっこいいの!」

「へぇ〜、頭いい上に顔もいいの?」

「そうなの。しかも入学式の帰りリムジンで迎えが来てたんだって! それに流河くんテニスもプロ級 なんだよー!!」

「え? りゅうが?」

「うん、その人流河早樹って言うの。あ、アイドルの人じゃないよ」

「じゃあ同姓同名だー。なんかいろいろ凄いねぇ、その人」

「でしょー?」

「そういえばその代表のもう一人はどんな人?」

「うーんと、茶髪の人」

「…って終わりかい! 他にはないの? 特徴」

「うーん……みんなはその茶髪の人の方がかっこいいって言うんだけど、皆センスないよっ」

「……。思い出した。あんた、確か昔からめちゃくちゃ変な趣味してなかった?」

「え? そんなことないよ」

「いや絶対変だったって! 覚えてるもんあんたが好きだった男の子。……ほんとにかっこいいの? その流河って人」

「ひどーい! ほんとにカッコイイんだよっ! 他にも好きだって言う人いるんだから!」

「わ、わかった分かった。じゃあ今度見に行くからどの人か教えてよ」

「……はぁ」

「どした?」

「……それがね、最近来ないんだー。見ないだけかもしれないけど、つまんない」

「そっかぁ。じゃ、来たら教えてよ」

「うん! またかけるね!」

「はいはーい。じゃね」

   プツ 





「東大トップでリッチでカッコイイ……か。どんな人なのかなー? ……うーん……ちょっと不安だけど、見てみたーい」









京子ちゃんと友達になりたい。