torture





「なぁクラウド……今言っちまってもいいかなぁ?」
  ザックスの声がした。
  疲れたような声だった。
  当然だ、俺という荷物を負ってる。
  捨てていって構わないのに。捨てていってくれればいいのに。
“何を?”
  訊きたい。
“何を言いたいんだ?”
  何でも言って欲しい。何を言われても構わない。

「俺、お前のことが好きだ」

……好き?
どういう意味で言ってんの? ザックス。

「友達……だったよな、お前にとっての俺は」
「俺は―――― それだけじゃなかった。もっとずっと、凄ェ好きだった」
「ちゃんと……伝えたかったな……」

  ―――――――― 今…… 伝えてるだろ?
  伝わってるよ
  ちゃんと聞いてる
  なのに
(……ザ……ス)
  声が出ない。

「お前は生きろ」

  唐突に残された言葉。
  頬に生温い感触がした。視界が赤に染まる。
  ザックスがどうしてそんなことを言ったのか俺には分からなかった。

  解りたく、無かった。