光色・1


※登場キャラ等の設定は基本的には公式小説に基づいています。




真っ暗になる瞬間、デンゼルはまばゆい金色を見た気がした。

なんだろう。
暖かくて、とても優しい光だった。

――――デンゼル。
もういなくなってしまった人達の、僕を呼ぶ声が聞こえる。
高い声、低い声、両親の声――。呼んでる。
一人ぼっちの僕を 迎えにきてくれたんだ。
ここに、いるよ ―――

探るように精一杯手を伸ばした。

寒くて冷たいこの場所から連れ出して欲しかった。
一緒にいられるなら、何処に行ったって構わないのかもしれない。
怖くても耐えられるのかもしれない。
もうたった一人でいるのは嫌だった。

伸ばした手の先に何かが触れた。

ゆび。
手……人、だ。

最も欲していたそれを認識した途端、デンゼルの意識が急激に引っ張られていく。

上へ、 上へと。

重い瞼が開く。

デンゼルの目に飛び込んできたのは、二人の人の顔だった。

全然知らない、人だった。