※登場キャラ等の設定は基本的には公式小説に基づいています。
真っ暗になる瞬間、デンゼルはまばゆい金色を見た気がした。
なんだろう。
暖かくて、とても優しい光だった。
――――デンゼル。
もういなくなってしまった人達の、僕を呼ぶ声が聞こえる。
高い声、低い声、両親の声――。呼んでる。
一人ぼっちの僕を 迎えにきてくれたんだ。
ここに、いるよ ―――
探るように精一杯手を伸ばした。
寒くて冷たいこの場所から連れ出して欲しかった。
一緒にいられるなら、何処に行ったって構わないのかもしれない。
怖くても耐えられるのかもしれない。
もうたった一人でいるのは嫌だった。
伸ばした手の先に何かが触れた。
ゆび。
手……人、だ。
最も欲していたそれを認識した途端、デンゼルの意識が急激に引っ張られていく。
上へ、 上へと。
重い瞼が開く。
デンゼルの目に飛び込んできたのは、二人の人の顔だった。
全然知らない、人だった。
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