子供の恋のように淡いものだった気がする。
実際に付き合うこととか、付き合ったら何をするとか、そんなことも想像しないような純朴な恋。
この想いを言葉にするならそれが一番相応しい名前。
竜崎を人間として好きなのかと訊かれたらYesで、男として好きなのかと問われてもYes。
只そのどちらの割合が大きいのかと言われたら分からない。
男性としての告白の返事を期待しているのに、好きだと言われたらそれが恋愛対象としての意味を含んでいなくても嬉しい。
決して身体を繋げたいなんて激しい想いではなかった。
「何か求めてるわけじゃないんです。好き、ですけど……こんな風になりたいとか考えたことなかったし、只気持ちを伝えたか
っただけで」
「ですが貴女は返事を聞きに来たと言いました。それは見返りを求めていると言えるのでは?」
「それは……。でもこういうことじゃないんです。それに、好きって言ってもらっても、何だか信じられないし……」
とても現実味が無さすぎた。
目の前のこの人はあのLで、これまでの態度からもとても自分などを目に掛けてくれているとはには思えないのだ。
僅かすぎる期待はあれどもこの告白は失恋に終わるだろうと思っていたし、見返りを求めているとしたらそれは真摯な返答だけでそれが
イエスでもノーでも良かったのだ。
それに、さっきの彼の言い方ではまるで「好きだからさせろ」というその場凌ぎの言葉にもとれるのが気になる。
そんなの不信を感じ取ったのか竜崎が軽く口角を上げた。
「その発言は男としていろいろ傷付きますね。私の言葉はそんなに信用が無いですか」
「……」
「では、私が貴女を本当に好きかどうか試させてくれませんか? 貴女も私をどういう意味で好きか迷っているなら、はっきりさせるいい機会です」
「……え?」
沈黙で竜崎の言葉を肯定していたににやりと人の悪い笑みを浮かべると竜崎は宣言した。
「さんが私を男として好きなのかどうか試してみましょう。どうしても嫌なら止めるので言って下さい」
「りゅ……っ」
その瞬間覆い被さってきた竜崎は再びの唇を奪った。
(やめっ……)
抵抗の声は唇で塞がれ、拒否の言葉は二人の口内に呑まれていく。
「ん……んっ」
ダメだ、と思うのに舌先から送られる痺れる様な快感が脳内を覆いだす。
完全に出遅れたのブラウスはいつの間にか釦が外され竜崎の手が中に侵入していた。
胸に這わされた骨ばった手が与え始める快楽に息を詰めるを宥めるように竜崎が言った。
「好きです」
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